官僚の働き方改革に対して元官僚が物申す!

ここ最近、長時間労働サービス残業が原因で国家公務員(特に官僚)の離職率の増加や学生人気の低下が取り沙汰されて、省庁の働き方改革がメディアやSNSなどで話題となっているが、炎上覚悟で物申したい。
ポジショントークは一切なしで元官僚かつ一国民の立場から率直に言わせてもらうと”官僚が享受するキャリアパスを考慮すると、その対価として過重労働を強いられることは当然だし、耐えられないのであれば退職すればいいのでは?"というのが私の意見。
この意見に対して「いきなり何を言っているんだ。ワークライフバランスが求められるこの時代において時代錯誤も甚だしい。」と感じる人が大半だと思うが、それでも官僚という身分の人間に対して私はそうは思わない。

 

私の主張の大前提

長時間労働の根本的な原因は何かと言うと、単純に業務量の多さである。中央省庁という立場上、政府から次から次へと息つく暇もなく仕事が降りてくるし、また、様々な団体からの意見・要望・陳情などにも対応しなければならない。さらには、ことあるごとに新しい会議体や検討会が次々と発足するし、それに伴って毎回、幹部への説明資料や想定問答などを作成しなければならない。しかも、その資料を作成するにしても他部署に確認依頼を撒いて部署間調整をする必要があり、資料中のちょっとした文言一つについて部署間の争いが生じることも頻繁にあり、これが業務の流れをを滞らせる。文字だけだと伝えづらく、実際にそこで働いてみないとイメージしにくいと思うが、とりあえず業務量が半端ないのである。しかもこれらの業務のほとんどが国民の権利義務に大きな影響を及ぼすため機密性が高く、容易に外部委託できないものばかりなのだ。要するに、長時間労働になってでも官僚がやらなければならない当然の業務なのだ。
それゆえ、国会待機を改善したりツールを導入してペーパレス化を実行するなどといった取組は支持するが、それらをしたところで長時間労働が解消されることはまず想像できない。また、サービス残業についてであるが、そもそも公務員の給料は企業や国民が納めた税金が原資となっており、そのパイは企業の業績や課税対象人口に左右されるため限りがあるのは当然だ。

 

そもそも官僚は恵まれ過ぎた環境にいる

官僚の何が恵まれ過ぎかというと、その特権的なキャリアパスだ。
例えば、①長期在外研究員制度という名の海外大学院留学②幹部ポストでの都道府県・市区町村への出向(その自治体のプロパー職員を差し置いて副知事や副市長、部長・課長等の幹部ポストが与えられる)、③競争なき出世(最低でも本省課長級までは昇進が保証されているという意味で)などが挙げられる。
特に若い間は、お金や時間に替えられないほどの肩書や経歴を得て次々と自らのキャリアに箔をつけていくし、自己承認欲求も満たされまくり。実際に各省庁のパンフレットに出ている現役官僚やネット上に出ている元官僚の経歴などを見ればわかるけど、ザ・エリート的な肩書や経歴を持った人が非常に多い。
その上、国レベルで社会に大きなインパクトを与える意思決定に参画できるし、年収もそこそこ高い。
大学時代に国家総合職試験に合格して官庁訪問を通過する、ただそれだけで20歳そこらの大学卒業したての人間にこれまでのバラ色のキャリアパスの機会が保証される。
しかもこれらのキャリアパスは全て私たち国民が納めた税金が土台となっている。
要するに、官僚は試験に受かって採用されるだけで、国民が納めた税金を原資として普通の人が到底経験できないようなキャリアを謳歌できるのだ。
だからこそ、これほどのキャリアパスを享受できる上に、長時間労働サービス残業に対して不平不満を言うことについて、かなりの違和感を覚える。
逆に、官僚にホワイトな職場環境を提供することは官僚の特権化をさらに助長し、官僚に対する不公平感が世の中に生まれるのではないかとさえ思っている。(現に私はそのように感じる。)
言い換えると、誰もが得られない何かを得るためにはそれなりの犠牲を払うことは当然だし、それによって世の中の公平感が担保されるのではないかと思っている。
そもそも中央省庁ではその立場上業務量が圧倒的に多いゆえに労働時間が長くなるのは当然のことだし、予算が限られているために残業代がフルで出ないのも当然のこと。こんな情報ネットで検索すればいくらでも出てくるし、それを覚悟で入省しているのだから入省後に不平不満を言ってもなー...と思う。

 

官僚は自分がどれほど恵まれているのかを自覚すべき

これは人間の本質だと思うのだが、人間は同じ環境にずっといるとその環境が自分にとっての当たり前となり、自分がどれほど恵まれているかを忘れてしまいがち。例えば、貧困国からすれば日本は物質的にかなり恵まれている国だけど、多くの日本人はそうは感じない。なぜなら、毎日ごはんを食べることは、私たちが生まれたときから当たり前の日常となっているから。
それと同じように、官僚も上述のキャリアパスを享受できることが自分たちにとっての当たり前となってしまっているからなのか、自分たちが既にどれほど恵まれているのか忘れていやしないかと思う。
だからこそ自分たちが一般人と比べて既にどれほど恵まれた環境にいるのかを今一度再認識してもらいたい。
実際に私自身、官庁に勤めていた頃は自分がどれほど恵まれているのか気にも留めたことはなかったし、残業代が出ないのなら、上司に命令されようが、どれほど公益に関わる業務であろうが残業なんか絶対にするもんかとさえ思っていた。しかし官庁を出て一般企業に就職して初めて自分が官僚時代にどれほど恵まれた環境にいたのかを自覚した。
官僚に与えられたキャリアパスはお金や時間に代えられないほどの価値があるし、だからこそ長時間労働サービス残業に対して不平不満を言うのは一国民からするとある種の高慢としか思えない。(もちろん官僚にはそのような自覚はない。)
もし、自分たちに与えられたキャリアパスはお金や時間に代えられないほどの価値は有さない、つまりお金や時間のほうが大事だと思うのであれば、ホワイトな職場環境の企業に転職すればいい。別に官僚であることが唯一のキャリアではないし、誰か辞めても代わりはいくらでもいる。むしろ長時間労働サービス残業も苦ではない有能な人材を民間から採用して埋め合わせればいい。そのような属性の人間は仕事をあたかも趣味の如く楽しめるがゆえに、能力を遺憾なく発揮しながらバリバリ働いてくれるのだから。ちなみに官僚の場合、何か特定の専門知識というよりも論理的思考力や文書作成能力、調整能力が求められるため、ある程度の地頭と社会人経験があれば誰でもすぐに適応できる。だからこそ誰か辞めてもその分中途採用で埋め合わせれば組織は常にまわり続けることができる。ある意味、労働集約型の仕事と表現しても過言ではない。
もし官僚という身分を捨てたくないのであれば歯を食いしばって長時間労働サービス残業に耐えながら働き続ける覚悟を持つべきだと思う。


まとめ

私の意見は、
①官僚がやらなければならない業務の量自体が多いため、長時間労働になるのは仕方がない
②官僚にはお金にも時間にも代えられないほどの価値を有する特権的なキャリアパスが与えられており既に恵まれた環境にいるのだから、長時間労働サービス残業になったからといって、それに不平不満を抱くのはおこがましいのでは
③そのような職場環境が嫌なら官僚を辞めてホワイトな企業に転職すればよい
ということだ。
私は決してこの意見が冷酷かつ時代錯誤だとは思わない。国民感情的な意味でむしろ筋が通っているとさえ思う。

 

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

TOEICやTOEFLのリスニング対策にTEDは有効か?

お久しぶりです。なかなかブログを書く時間がなくて更新がストップしておりました。
さて、今回はTOEICTOEFLのリスニング対策にTEDは有効か否かについて論じてみようと思います。

結論から言うと、「有効ではない」です。

その理由は主に3点あります。
1つ目、TEDでプレゼンされる内容は高度過ぎるものが多いこと。
2つ目、TOEICTOEFLで流れるリスニングの音とTEDプレゼンターの話す音は質的に大きく異なること。(発音やスピード、リズム等です。)
3つ目、TEDのプレゼン時間が長いこと。(集中力が持ちません。)

英語学習者であれば上記3点はすでにお気づきとは思いますので1つ1つ噛み砕いて説明はしません。
特に、これからTOEICTOEFLの学習をしようとする方々はリスニング教材としてのTEDの使用は避けたほうが無難でしょう。
私の場合、「TEDレベルを毎日聴けばTOEICTOEFLのリスニングくらい簡単に解けるようになる。」と盲信し、スムーズに聴き取れないないにも関わらず毎日苦戦しながら1年ほどTEDを聴き続けましたが、特にTOEFLでは一向にリスニングの点数は向上しませんでした。
実際、聴き取れない箇所が多々あり、結果的につぎはぎな形でしか内容を理解できていませんでした。
TOEICTOEFLでは、①話の全体の流れ②話の詳細の2点が主に問われますが、いつもつぎはぎな形で聴き取り練習をしていると、TOEICTOEFLでもつぎはぎな聴き取りしかできず、その結果、点数が伸びないということになります。
やはりTOEICTOEFLなどの勉強をする場合、比較的簡単で精聴に適した教材を日々のリスニング練習に使用し、試験前になると公式問題やそれに近しい市販の問題集を使用して本試験同様の難易度の問題に慣れる練習をするべきです。それが高得点への一番の近道です。
TOEFLのリスニングの勉強法については以下に過去記事を紹介するので是非参考にしてください。

jackfish.hateblo.jp


なお、TOEFLのスピーキング対策としてTEDは有効です。なぜなら、TEDプレゼンターの発音を字幕を見ながら真似ることを通じて、綺麗な発音を身につけられるからです。TOEFLのスピーキングでは発音がスコアに大きな影響を及ぼします。現に私自身、TEDプレゼンターの発音を真似る練習をしてきたこともあって、TOEFLスピーキングではしっかりと高得点を出せています。


これからTOEICTOEFLの勉強を始める方は、決して背伸びをせず、基本を忠実に守った上で勉強に取り組みましょう。それが目標点への最短ルートです。

英語の発音を良くする方法とは?

今回は「英語の発音を良くする方法」について解説していきたいと思います。

ここで説明する「良い発音」とは「訛りのないニュートラルな発音」のことです。
近年、英語が様々な地域で話されるようになるにつれ、地域ごとのアクセントに寛容になろう、という意見が大多数を占めていますが、やはり綺麗で流暢な英語を話せるに越したことはありません。実際に私自身、日本語訛りのないニュートラルな発音を心がけていますが、外国人の方々からよく褒められますし、「アメリカに住んでたの?」とかもよく聞かれます。

序章はこれくらいにしておいて、本題に入りましょう。
以下の3点をしっかりと実行すれば必ず発音は向上します。

  • 洋楽を歌おう。
  • 声に出して英文を読もう。
  • 慌てず冷静に話そう。

 

①洋楽を歌おう。
かなり古典的な勉強方法に聞こえるかもしれませんが、洋楽は発音練習に最適な教材です。特に、洋楽ではリエゾンが多様されているためリエゾンの練習には打ってつけです。また、何より楽しく勉強できるところが洋楽を用いる利点でもあります。好きな歌を完璧に歌えるようになるまでひたすら練習しましょう。気づくと綺麗な発音を習得しているはずです!
下でオススメの洋楽をリストアップしているので是非有効活用してください。
有名で比較的簡単な洋楽を選んでいます。

Capenters
・I need to be in love
・Yesterday Once More 
・Top of the world

The Beatles
・Let It Be
・Yesterday

BIlly Joel
・Just The Way You Are
・Honesty

Bruno Mars
・Just The Way You Are

 

②声に出して英文を読もう。
発音の勉強と並行してリーディングの勉強をしている人たちは多いと思いますが、目で読むだけで終わっている人はいませんか?目で読み終わった後は声に出して英文を読む習慣をつけましょう。これをするだけでも全く違います。声に出して読む際には口を大きく動かしてゆっくり発音しましょう。決して速く読んではいけません。ここでの目的は一語一句正しい発音を習得するためだからです。地道な練習ですが必ずやり続けてください。

 

慌てず冷静に話そう。
私含めついつい発音が崩れてしまう人に共通して言えることは、気づくと慌てて話そうとしていることです。これは英語のみならず日本語にも当てはまることです。
英語を話している最中に、単語が思い浮かばなかったり、文法を間違えたりすると冷静さを失って慌てふためいてしまうことがよくあります。この時に自己統制できるかが鍵です。
その慌てふためいた状態をそのまま放置してしまうと、何を話そうとしているのか自分でもよくわからなくなり、聴き手にネガティブな印象を与えてしまいます。したがって、そのような状態に陥りそうな時は、一旦立ち止まって文章を頭の中で再構成し、冷静かつ丁寧に話すよう心がけましょう。
いかに自分にブレーキをかけられるか、このブレーキをかけられるか否かが英語を上手に話す上での鍵ですので必ず意識してください。

以上、英語の発音を良くする方法についての解説でした。

TOEFLの結果報告と簡単な総括

2020/2/15に受けたTOEFLのスコアが出ました。
結果は、107点(R:29、L:28、S:25、W:25)と前回から2点アップでした。
正直、手応え的には110点を獲れたと思っていたので、この結果を見たときはちょっと落胆しましたが、それでもハイスコアであることは変わりないので、まぁ良しとしましょう!笑
それでは以下、各セクションについて簡単な総括です。
※規約上、出題内容は詳しくは言えませんのでご理解願います。

 

1. リーディング
今回もリーディングでダミーが当たりました。お題は以下の4つ。

木星の形成過程について
②化石のでき方について
③動物の親子間教育について(ミーアキャットを例に)
④中世フローレンスにおける識字率向上について

①②はサイエンス系、③は文理融合、④は文系トピックでした。宇宙好きなので久しぶりの宇宙系トピックはちょっと興奮しました。笑
全体的な難易度は標準でした。約5分残してフィニッシュしました。29点なので1〜4ミスしていることになります。前回満点だったのでちょっと悔しさはありますが、及第点ということで。最大4つミスしても29点取れるのですから、リーディングでは絶対に点数を落としてはダメですね。

ちなみに、②のお題については、以下のブログの3. 試験前対策で紹介しているTOEFL MAP Reading Advancedで同様の問題が掲載されています。それ故、背景知識があったためスラスラと解けました。やはり背景知識は大切ですね。背景知識が無くても勿論解けますが、あった方がより速く自信を持って問題を解くことができます。そして余った時間をリスニングまでの休憩に使えます。長丁場のTOEFLではこういう戦略はとても大切です。如何に省エネでテストに臨めるかでパフォーマンスはかなり変わってきます。故に、背景知識は積極的に身につけましょう。

jackfish.hateblo.jp

 

2. リスニング
どのようなお題だったかは完全に忘れてしまいましたが、サイエンス系が多かった気がします。リスニングは1問ミスごとに1点引かれるので、28点だと2問ミスだったことになります。個人的には十分合格点です。
ただ、ところどころ聴き取れない音があったので、日々のリスニング練習を通じて、それらの聴き取れない音を1つずつ潰していこうと思います。
特に、文の出だし(特に主語)と前置詞を取りこぼしてしまうと、頭の中で文が崩壊し、何を言っているかわからないという状況になりかねないので、それらについては特に集中して聴き取るようにした方が良さそうです。
今後の目標は安定して28〜30点を獲れるようになることですね。


3. スピーキング
前回は28点であり、今回も前回同様の感触だったので27〜28点を期待していましたが、まさかの25点でした。やはり採点官次第ということでしょうか。一応、リスコア申請検討中です。
今回はindependent taskが中々の奇問でした。というより重箱の隅をつつくような問題です。ネットで出回っている問題はシンプルなものが多いですが、最近のTOEFLではシンプルな問題はもはや出ない印象です。テンプレ回答ではなく発想の瞬発力(即興性)を求めるような問題が多い感じがします。ただ、面食らう問題が出たとしても、日々ベーシックな問題できちんと練習をしていれば、日々の練習で蓄積した回答例を転用できる場合が多いので問題ありません。後は、発音やイントネーションなどを改善すれば誰でも高得点(23点以上)は出せると思います。

4. ライティング
26〜27点くらいかなと期待していましたが、まさかの25点。新形式になってから点数出にくくなってる?と思ってしまっていたり。笑
integrated taskはいつも通り全てのポイントを押さえ、ただリーディングとリスニングの内容を対比させながらつらつら書くのみでした。
今回はindependent taskがこれまたスピーキング同様、捻りまくった問題でした。故に、理由部分は2つしか書けず。最近は、確実に難化傾向ですね。おそらくETS側によるテンプレ対策だと思います。どの試験にも言えることですが、試験が攻略されるにつれ難易度(or 採点の厳しさ)は上がっていくのでTOEFLもその過渡期ということでしょう。

以上、TOEFLの結果報告と各セクションの簡単な総括でした。

⑤現役官僚のTOEFL勉強法〜90点台から100点突破へ〜(ライティング編)

ライティングで25点を獲得できればTOEFL100点達成が現実的なものとなってくる。そのためには、基本的に、①integrated taskと②independent taskの双方でGoodの評価が必要となる。25点までなら比較的達成しやすいので、下で説明する対策法や留意事項をしっかりと頭に叩き込んで、実践していただきたい。
(注意①)GoodにはGood(4.0)とGood(5.0)があり、25点を目指す場合は、前者で足りる。
(注意②)新形式ではGood(4.0−5.0)、Fair(2.5-3.5)、Limited(1.0-2.0)という従来の評価基準がスコアレポートに示されなくなっているが、新形式を受けた感じ、評価基準にそれほど変更はないと思われる。したがって、便宜上、ここでも従来の評価基準を用いて説明することにご留意願いたい。

 

① integrated task

ご存知の通り、integrated taskにおける評価はリスニングで述べられた内容を正確に要約できたか否かにかかっている。基本的な作業としては、リーディングにおいて、ある主張に対する3つの理由が示されるので、それら3つの理由に対する教授の反論を聴き取ることになる。反論は主に3つ述べられるが、その3つの反論のどれかについて、さらに詳細にいくつかの反論又は具体例が紹介される(つまり反論は実質4〜5つほど示される。)。これら全てを書くことかできればGood(5.0)を得られる。ただ、25点を獲得するだけであれば、Good(4.0)で足りる。そして、Good(4.0)を取るためには、主たる3つの反論を書くことができれば十分だ。
回答の際には以下のような構成で書くと良い。 

(回答)
The reading passage argues that 主張. On the contrary, the professor denies the argument by providing different points of view. 
Firstly, the reading passage states that 理由①. However, the professor suggests that 反論①.
Secondly, the reading passage makes the point that 理由②. On the other hand, the professor contradicts the idea by saying that 反論②
Finally, the reading passage claims that 理由③. In contrast, the professor points out  that 反論③

ここで注意してほしいのは、リスニングで述べられた3つの主な反論のうち、どれか1つでも落とすとGoodの評価はもらえないということだ。どれだけリーディングの内容を上手く要約しても結果は同じである。したがって、リスニングに全力を注ごう。
ちなみに、慣れるまではメモ取りは必須である。また、Listening Sectionとは違い、このtaskではリスニング内容の殆ど全てが重要なポイントとなっているので、終始集中力全開でリスニングに臨もう。
メモを取る際には、リーディングで示された理由とリスニングで述べられた反論の対比関係を整理できるよう、メモ用紙に罫線を引くなりして工夫しよう。

 

② independent task

Writng Sectionの鬼門と言っても過言ではないのが、このindependent taskである。近年は、以前に比べて、問題の難易度がかなり上昇しているからだ。重箱の隅を突くような問題が増えてきており、さらなる発想力(アイディアをでっち上げる能力?)が求められるようになっている。ただ、文章を書く際の全体的な文章構成は基本的に同じで、

⑴ イントロ
⑵ ボディ
⑶ 結論

の順番を意識しよう。また、殆どボディで勝負が決まるため、イントロと結論はさらっと流して、ボディに多くの時間を割こう。理想としては、与えられた30分の時間のうち25分ほど確保したいところである。
また、ボディで示すべき理由の数に制約はないが、各々100~150字前後3つ示せれば、より説得力のある議論を展開できる上、全体的に見栄えも良くなるためオススメである(現に、私が28点を獲得した時もその構成を用いていた。)。

 

(1)ボディの書き方のコツ

各論編(スピーキング)で説明したのと同様に、論理的に文章を組み立てるよう心がけよう。
ここでも基本は常に、
⑴ 主張
⑵ 理由
⑶ 具体例
⑷ 結論
の4つである。

以下のとおり、例題と解答例を示したので見てもらいたい。 

例題
Some people prefer to get up early in the morning and start the day’s work. Others prefer to get up later in the day and work until late at night. Which do you prefer? Use specific reasons and examples to support your choice.
 
回答例
(イントロ)
Some people might prefer to get up later in the day and work until late at night. On the contrary, I strongly prefer to get up early in the morning and start the day's work for the following reasons. 
(ボディ:理由①)

(主張→)Firstly, I can expose myself to the sunlight in the morning. (理由→)This is beneficial because the sunlight in the morning always makes me feel more energetic and motivated. Since I feel more energy and motivation, I can work hard and productively. (具体例①→)For instance, because of the said reason, I often choose morning shifts rather than night shifts in my job. I go to my office after basking in the sunshine every morning. When I work in the morning, I rarely feel fatigue after work. (具体例②→)Additionally, I do not make any mistakes at all while working because I can concentrate more on my tasks. (結論→)The exposure to the sunlight definitely helps me get more energy and motivation as well as enhance my productivity.

(ボディ:理由②)

(主張+理由→)Secondly, I do not like to start my work later in the day simply because it is unsafe. (具体例①→)For instance, when I have to go to work in the evening, I might be the victim of certain crimes. While walking on the streets in darkness, some dangerous people might attack me to steal my money or other belongings. (具体例②→)Moreover, driving at night is also dangerous because it increases the chance of me being involved in car accidents. For instance, there are some drivers who fall asleep or feel drowsy while driving at night. They every so often cause traffic accidents by crashing to other cars. (結論→)Considering these situations, I feel horrible walking on the street and driving a car at night to get to my workplace.

 (ボディ:理由③)

(主張→)Finally, I am biologically a morning person since birth. (具体例→)For instance, I always tend to feel sleepy in the evening even though I have enough sleep during the day. (結論→)Because of this, starting my work later in the day would disrupt my circadian clock and at worst, cause some health-related problems including insomnia and depression. I would like to avoid such situations in order to live a comfortable and peaceful life.

 (結論)

Overall, beginning my day early in the morning is of great benefit. It helps me become more energetic, motivated, and productive. Therefore, I really prefer to get up early in the morning and start the day's work.

ボディにおける各理由は、主張→理由→具体例→ 結論の順で書いている。この順番を守れば、論理性に加え、文章にリズムが生まれるため読みやすくなる。
また、理由には、positive reasonnegative reasonがあり、前者は自分が支持する主張に対する理由を意味し、後者は自分が反対する主張に対する理由を意味する。
前者のpositive reasonが3つ思い付かない場合は、後者のnegative reasonで補うようにしよう。上の回答例で言うと、理由①がpositive reason、理由②③がnegative reasonとなっている。
 

(2)知っておくべき注意事項

①テンプレートの使用禁止

2年ぶりにTOEFLを受けて驚いたことがある。それは、問題文にテンプレートの使用を禁止する文言が付け加えられていたことだ。全ての問題にそのような文言が付け加えられているのかは定かではないが、私の時はそうであった。おそらく、テンプレートが世の中に出回っておりETSが対処を本格化させたのだろう。したがって、ウェブ上で拾ってきたようなテンプレートを使い回すのはかなり危険なので今すぐやめよう。

ただ、上でも述べたように、近年は重箱の隅を突くような問題が多くなっており、そもそもテンプレートを使用すること自体が難しくなってきている。したがって、日々の練習で発想力を鍛えるしか道はない。毎日、ライティングの練習に取り組もう。そうすれば徐々に発想力が身につくはずだ。


②文字数は300字以上であれば問題ない
巷では、文字数が多ければ多いほどスコアが高くなるという噂が蔓延っているが、最低文字数である300字をとりあえず超えていれば問題ない。現に、私はいつも320〜340字しか書いていない。噂に惑わされて文字数を多くすることに気をとられるあまり、結局何が言いたいのかわからないような回答になってしまうことが一番良くない。したがって、論理的で簡潔かつわかりやすい文章を書くことを心がけよう。
 
③豊富な語彙
 independent taskでは、できるだけ多様な語彙を用いることが高得点への鍵となる。特に、言い換え箇所については同語反復を避けるよう心がけよう。
また、使う場面が定かではないハイレベルな単語や表現を多用すると、採点官も読みづらいと思われるので、基本的には平素な単語や表現の使用に留めた上で、ところどころハイレベルな単語や表現を織り交ぜるようにしよう。そうすることで文章にリズムが生まれ、採点官に好印象を与えることができる。
 
以上がWriting Sectionの対策法及び留意事項である。これらを意識して本番の試験に取り組めば、確実に25点は確保できるので是非実践していただきたい。
 

④現役官僚のTOEFL勉強法〜90点台から100点突破へ〜(スピーキング編)

おそらく多くの受験者はスピーキングに苦手意識を持っているのではないだろうか。また、巷では「純ジャパは取れても23点が限界」といったような噂も蔓延っているようだ。確かに、我々日本人は「英語を話す」教育を十分に受けていないため、英語を流暢に話せない。私自身、スピーキングでは25〜28点取れているが、英語を流暢に話せない。日常会話で単語が思い浮かばなかったりや文法を間違えたりすることは頻繁にある。しかし、下で説明するように、しっかりと対策を打てば、少なくとも100点突破に必要な23点は容易に達成することが可能である。

 

高得点への4か条

Speaking Sectionで高得点をとるコツは以下の4点である。

① 発音(pronunciation)
② 話し方(enunciation)
③ 文構造(organization)
④ とにかく喋りつけること(keep speaking)

それでは一つずつ見ていこう。

 

① 発音(pronunciation)

スピーキングセクションでは発音の良し悪しがスコアにかなり影響してくる。したがって、一語一句正しい発音ができるように心がけよう。内容ばかりに重きを置いてしまう気持ちも分からなくもないが、まず、自分が英語を正しく発音できているかを確認することが先決である。例えば、

RとLをしっかり区別して発音できているか。

アクセントの位置は正しいか。

といった基本的な発音のルールは確実に守ろう。
特に、スコアが10点台の人はここを重点的に改善しよう。でないと、23点はおろか、20点を突破することすら難しくなる。

 

② 話し方(enunciation)

一語一句正しく発音できるようになったら、次は話し方に注意しよう。話し方の良し悪しもスコアにかなり影響してくるからだ。自分が聞き手の立場に立った時を想像してみてほしい。会話中、何を言っているのか理解できない相手に耳を貸すことは、ストレス以外の何物でもない。採点官もきっと同じである。したがって、相手にわかりやすく話すことを心がけよう。ポイントは以下の3点だ。

 

リエゾン(連音)

話す中で、ところどころリエゾンを用いてみよう。そうすればより自然かつ綺麗な英語に近づける。聞き手に好印象を与えることもできる。ただ、どのような場合にリエゾンを用いるのかについては、とにかく一つ一つそのパターンを覚えるしかない。
例えば、私がよく回答で用いるのは、

・This is what I consider〜:下線部は「ワットアイ」→「ワライ」

・get out of here:下線部は「ゲットアウトオブ」→「ゲラウロブ」

などである。まずは、自分がよく使うフレーズにリエゾンができる部分があるかどうか探してみた上で、もしあればそれらの部分についてリエゾンの練習をするのが良いだろう。

 

⑵イントネーション(抑揚)

ところどころ抑揚をつけて話すことを心がけよう。自分が主張したいポイントは声のトーンを上げて話し、それ以外は平常のトーンで話すといった感じである。例えば、私の場合、

・新たな論点を展開する際→ButやHoweverを文頭に用いて、抑揚をつけて話す。

・結論を述べる際→That's whyやOverallを文頭に用いて、抑揚をつけて話す。

といった具合にイントネーションを用いている。このように表現に調子をつけて話すことで、より効果的に「自分は一体何を言いたいのか」を聞き手の心に響かせることができる。また、聞き手としては、単調に話されるよりもイントネーションをつけて話される方が聴いてて飽きないだろう。

 

⑶大きな声でゆっくり・はっきりと

当たり前のことであるが、聞き手にわかりやすく話すためには、大きな声でゆっくりとはっきり話すことが何よりも重要である。TOEFLのテスト中、たまに周りの受験者のスピーキングに耳を傾けることがあるが、ほとんどの人が早口でボソボソと話していることに驚かされる。「早口でボソボソ」は致命的過ぎるので絶対にやめよう。(これをすると、スコアが上がることはまずありません!)

早口の克服!
早口になるのは、短い解答時間の中であれもこれも話そうと焦ってしまうからである。話すべきポイントを取捨選択した上で、落ち着いて話すよう心がけよう。

ボソボソの克服!
ボソボソになるのは、(自分もそうであったが)周りに自分の下手くそな英語を聞かれることが恥ずかしいと感じてしまっているからである。そんな無用な羞恥心とは今すぐおさらばしよう。下手くそでいいのである。あなたの英語を聴いて、「あいつの英語は下手くそだな。」と罵るような余裕がある受験者はあなたの周りにはいない。テスト中、周りはみんな自分の世界に浸り込んでいるのだから。あなたも自分の世界に浸り込んで、まるで全知全能な超人の如く、自信満々で話そう。

 

③ 文構成(organization)

スピーキングで話す内容は論理的であることが望ましい。これはtask1〜4全てにおいて共通である。

特に、task1の場合、
⑴ 主張
⑵ 理由
⑶ 具体例
⑷ 結論
の4点を意識しよう。
例えば、人は常に携帯電話を持ち歩くべきであるという意見にあなたは賛成か反対か、という問いであれば、

(回答)
I agree with the idea for the following reasons.(主張
Firstly, having a mobile phone with us at all times would help us obtain necessay infomormation conveniently. (理由1
For instance, when we travel, we can rely on map applications such as Google Map to find ways to our destinations.(具体例1
Secondly, it would also be useful for ensuring our safety. (理由2
For example, when we encounter some dangerous situations, we can call the police for help as immediately as possible.(具体例2
For these reasons, I support the presented idea. (結論

このような感じで論理的な文を作るように心がけよう。15秒という短い準備時間でアイディアを論理的に整理することはなかなかハードルが高い作業かもしれないが、練習あるのみである。なお、できるだけ多様な語彙を用いるとスコアアップに繋がりやすいので、同語反復ではなく言い換えをするように心がけよう。

task2〜4でも、基本的には主張・理由・具体例(理由と具体例が一体になっている場合もあり)が示されるため、それらを意識して話すようにしよう。また、これらのtaskでは特に結論を述べる必要はない。
例えば、task2の場合、学校のアナウンスメント(school announcement)やある生徒が書き記したレター(student letter)を読み、他の生徒の意見を聴いた上で、それらを要約することが求められるが、回答の手順は以下の通りである。

・リーディングで示された内容の要約(10〜15秒)
・生徒の主張(賛成 or 反対)(5秒)
・理由①(20秒)  ※あれば具体例も
・理由②(20秒)  ※あれば具体例も

ここで注意してほしいのは、リーディングの要約に時間をかけすぎないことである。あくまでメインは生徒が示す2つの理由の要約である。リーディングの要約については、例えば、学校のアナウンスメントであれば、「どのような計画が実施されようとしているのか」、生徒が書き記したレターであれば、「どのような計画が実施されようとしているのか+それに対してその生徒はどう思っているのか」をさらっと説明すれば足りる。

続いて、task3の場合、科学的な内容が書かれたパッセージを読み、それについて教授の説明を聴いた上で、それらを要約することが求められるが、回答の手順は以下の通りである。

・リーディングで示された内容の要約(10〜15秒)
・具体例①(22~25秒)
・具体例②(22~25秒)

ここでもリーディングの要約に時間をかけすぎないことに注意しよう。リーディングでは、基本的に何らかの科学的現象についての定義が紹介されるので、その定義のみをさらっと要約すれば足りる。

task4については、聴いた内容を聴いた順にそのまま説明すれば良いだけなので、ここでは特に言及しない。

 

④ とにかく喋りつけること(keep speaking)

スピーキングで一番良くないのは途中で黙り込んでしまうことである。これをするとスコアにかなり響く。途中で話すネタが尽きてしまっても、繰り返し同じ内容になっても良いのでとにかく喋り続けよう。実際に私自身、この戦略を採って高得点をマークできている。

 

最後に(超重要!)

つい、つらつらと長く書きすぎてしまったが、最後に、以下の不等式を頭に叩き込んでほしい。

不等式:発音=話し方=文構成=喋り続ける≧内容

話すべき内容をしっかりと話すことはもちろん大事である。ただ、スピーキングセクションは文字通り、あなたのスピーキング能力、つまり話す能力を測るセクションである。したがって、内容よりも自分がいかに話すことがうまいかをアピールしよう。もっと言えば、コミュ力馬鹿になろうということである。内容が不十分でも、コミュ力でカバーできれば23点を飛び越えて28点まで取れる。(私自身、28点を取っているのである程度信憑性はあると思う。)

ここで紹介したポイントを1つ1つしっかりと頭に焼き付けて、23点をもぎ取ろう。ゆくゆくは、その先にある「純ジャパ23点限界説」もぶち破ることができるはずだ。

以上がスピーキングの勉強法である。

それではライティング編に移ろう。

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③現役官僚のTOEFL勉強法〜90点台から100点突破へ〜(リスニング編)

ご存知のとおり、リスニング力を上げることなくしてTOEFL100点を達成することは難しい。TOEFLのリスニングでは1問間違える度に1点引かれるため点数が取りにくい上に、スピーキングとライティングでもリスニング力が必要となってくるからだ。しかし、次に説明する1. 基礎編2. 実践編を読んだ後にそれらを実践すれば着実にリスニング力は向上し、点数UPにも繋がるはずである。

 

1. 基礎編

その1 読解力の向上

リスニングなのに読解力?と思われた人も多いと思われる。しかし、考えてみてほしい。書かれた文章を理解できる能力が備わっていないノンネイティブが書かれていない文章を理解できるだろうか。読解力は言語に関するあらゆる能力の土台を為す。故に、読解力を鍛えあげることは言語学習における基礎中の基礎なのだ。特にTOEFLでは、単に英語を聴き取る能力だけでは足りず、「聴き取った英語の内容を論理的に理解または推測する能力」も必要となってくる。その能力は読解力無くして向上させることは難しい。また、読解力をあげることができれば、わからない若しくは聴き取れない単語や表現に出くわしても文の前後から推測できるようになるため非常に有益である。
読解力の向上法については、各論(リーディング編)で述べられているので目を通していただきたい。読解力の向上に加えて背景知識も身に付くため、苦手分野を極力減らすことができ、一石二鳥である。

その2 精聴の訓練

リスニングの勉強で私が特に意識していることは、「精聴」である。賛否両論あると思うが、個人的には、洋画やTED、英語ネイティブ向けニュース(BBCやCNN)などを練習教材にするのはあまりオススメしない。というのも単純に難し過ぎるからだ。「勉強をした」という自己満足は得られるが、肝心のリスニング力はそれほど向上しない。それよりもまずは、一語一句しっかりと聴き取れて理解できるレベルの練習教材を用いるべきである。
そこで私がオススメするのはVOA Learning Englishである。

-VOA Learning English-

www.youtube.com

VOA Learning Englishは英語学習者向けのニュースコンテンツでありYouTubeで視聴できる。コンテンツは主として、Technology、Health、Agriculture、Economics、Educationに別れている。また、ターゲット層が英語学習者であるため、発話者の発音がはっきりとしており、読み上げ速度はゆっくりめである。さらに、動画内に字幕が流れてくるため、聴き取れなかった箇所の復習もしやすい。
リスニングの基礎固めには打って付けの教材であるため是非活用してほしい。

※上記のYouTubeページの再生リストにニュースコンテンツがあります。

 

2. 実践編

その1. 集中力の切り替え

リスニングは文字を見ることができないためリーディングよりも集中力を要する。ただ、TOEFLのリスニングは長いため、常に集中力全開であろうとすると、逆に疲れてリスニングの途中に集中力が切れる可能性がある。故に、ポイント毎に集中力の強度を変えることをオススメする。

テスト本番では、例えば、
①ある主張に対して、その理由が説明される時
②発話者が何らかの感情を表す時
③具体例や専門用語についての説明がされる時、
④発話者が今後何をするか話している時、
には全神経を集中させよう。これら4点はほぼ必ず問われるからだ。この時、目を瞑って聴くとより集中できる。 

その2. メモ取りは効率的に

TOEFLのリスニングでメモを取るべきか否かについてはよく意見が分かれるが、個人的にはメモを取ることを勧める。しかし、一語一句むやみにやたらにメモを取ろうとすると、メモに気をとらわれてしまい、内容を聴き逃してしまうことになりかねない。したがって、効率的にメモを取ることを心がけよう。
例えば、上記①〜④については重点的にメモを取り、それ以外については耳で聴いて理解するようにしよう。また、聴き取った単語は省略形でメモを取るようにしよう。そうすれば、メモ取りと聴き取りをバランス良く行うことができる。
中には「一語一句書き取らないと不安だ」と感じる人もいるとは思うが、人間の記憶力はそれほど脆くはないし、問題を解く中で聴いた内容が自然と蘇ってくるものである。だから、安心してメモ取りの効率化に臨んでほしい。

 

その3. 参考教材

最後に私が試験前に使用している教材を紹介する。リーディング同様、試験の2〜3ヶ月前からやり込もう。

TOEFL MAP Listening Advanced

TOEFL MAP Listening Advanced

  • 作者:タラグォン
  • 発売日: 2009
  • メディア: ペーパーバック
 
TOEFL MAP ACTUAL TEST Listening 1

TOEFL MAP ACTUAL TEST Listening 1

 

TOEFL MAP Listening Advancedについては、リーディング編と同様、分野別に大量の問題が収録されており、難易度も本試験と同等あるいは少し難しいレベルとなっている。本試験と同様に、5題(会話2題+講義3題)ほど解こう。リーディング編とは違って問題が素直なので、出来るだけ多く正解できるように心がけよう。

TOEFL MAP ACTUAL TEST Listening1(2でも可)については、最後の総仕上げで重宝しよう。常に、4〜5問以内のミスに抑えることができれば本番でも25点以上は取れるはずだ。

 

以上がリスニングの勉強法である。

それではスピーキング編に移ろう。

 

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